ワークショップ-2:モンスーンアジアにおける遺伝子組換え作物のバイオセーフティーと開発:現状と将来の展望
- 日程:
- 9月26日(水)9:00~17:00
- 9月27日(木)8:30~12:00
- 会場:
- エポカルつくば 中ホール200
- 主催:
- (独)農業環境技術研究所
- 協力:
- 農林水産省委託「新農業展開ゲノムプロジェクト」
開催趣旨
アジア地域は、世界で最も人口が増えている地域であるため、そこにおける食料確保は極めて重要な課題です。その安定供給のためにイネ、ダイズ、トウモロコシなどの穀物や飼料を中心に遺伝子組換え作物を国内で栽培する、または輸入量が増加する傾向にあります。海外における農業への遺伝子組換え作物の導入は急速であり、2011年においては世界で1億6000万ヘクタール、29カ国、1670万人の農業生産者が栽培しています。モンスーンアジア地域では、現在はわずかに5カ国(中国、フィリッピン、インド、パキスタン、ミャンマー)が栽培している状況ですが、他の多くの国々における遺伝子組換え作物への期待は大きく、それぞれの国で管理・認証制度の充実ならびに広範な作物と形質についての研究開発が進められています。
本ワークショップでは、モンスーンアジア諸国における遺伝子組換え作物の利用および研究開発状況に関する情報交換を下記のポイントにより行うとともに、遺伝子組換え作物の利用に関する現状と将来への展望を論議し、遺伝子組換え作物のバイオセーフティに関して、以下の点に注目しアジアモンスーン地域における共通した認識の形成を目指します。
1.求められる遺伝子組換え作物と特性および研究の取り組み
2.遺伝子組み換え作物の栽培、輸入状況
3.遺伝子組換え作物の導入(栽培・輸入)のための生物多様性影響評価を中心とした制度
コンビーナー
松尾和人 [(独)農業環境技術研究所]
プログラム(日英同時通訳付き)
9月26日(水)9:00~17:00
- ワークショップ-2の目的と背景
- 松尾和人 [(独)農業環境技術研究所]
- 日本における遺伝子組み換え作物の生物多様性影響に係る法律、規制および承認状況
- 與語靖洋 [(独)農業環境技術研究所]
- 日本における遺伝子組換え作物開発の現状とその適切な管理手法の開発への取り組み
- 高野 誠 [(独)農業生物資源研究所]
- 中国における遺伝子組換え作物の研究開発動向と展望(仮題)
- 安 成才 [北京大学、中国]
- 昼食・ポスターセッション
- フィリピンにおける遺伝子組換え作物の研究動向と展望(仮題)
- Gerard Barry [国際稲研究所、フィリピン]
- 韓国における遺伝子組換え作物の現状:開発動向と規制
-
Chang-Gi Kim [韓国生物科学・生物工学研究所、韓国]
-
- 第一日目の講演に関する討論
プログラム(日英同時通訳付き)
9月27日(木)8:30~12:00
- ベトナムにおける遺伝子組換え植物研究と植物研究とバイオセーフティ研究
- Nguyen Thi Quynh [ベトナム科学技術アカデミー熱帯生物研究所]
- インドネシアにおける遺伝子組換え植物の現状と環境影響評価(仮題)
- Muhanmad Herman [インドネシア農業生物工学・遺伝資源調査開発研究センター]
- マレーシアにおける遺伝子組換え生物に関する政策とバイオセーフティ(仮題)
- Norihan Binti K. Mohd Saleh [農業生物工学研究所植物バイオテクノロジーセンター、マレーシア]
- 第二日目の講演に関する討論
- 総合討論