滋賀県の甲賀市碧水ホールから実施報告が届きました。
主催:甲賀市碧水ホール
開催日:平成23年10月1日(土)~10月2日(日)
上映作品:プログラムC―めし 2回、おかあさん 1回、浮雲 1回、乱れ雲 2回
Cプログラムは、昨年のアンケートでもっともリクエストが多く、第1希望を選択した。
過去5年間の前売と当日の比率は次のとおり。
開催時期については、前年度の実績報告でも示したが、例年の1月下旬~2月上旬ではなく、10月に開催した。
これは、10月は新作の大作や人気作が少ない時期であることから地元のシネコンとのバランスが取りやすいこと、また、例年は降雪のリスクがあったのでこれを避け、空調が不要で快適な環境で映画鑑賞ができるなどの総合的な判断によるものであった。
結果的には、前年度の動員数292人とほぼ同じの294人であり、想定の350人をやや下回った。
また、客層は60から70歳代以降の女性が主流であった。
プログラムとしては成瀬巳喜男監督の特集であったが、アンケートを見る限り、映画に興味を持ったきっかけが出演女優であったことがわかる。
リピーターも多く、毎回楽しみにしているという回答が多い。一方で新規の観客づくりが課題である。
いわゆる情報誌の休刊はとどまらず、ぴあ首都圏版の休刊をもっていよいよ決定的となった。
新聞も、単なる文化情報ではとりあげてもらえない。また、地域のミニコミや、一時期新聞折込されていた新聞各社の情報誌も消えた。セレクトしたプログラムの特徴を読み取り、上映会に至るまでのコンテクストをつくりながら、口コミを生む工夫が必要となるだろう。
今回は、9月には女優司葉子さんが演劇公演で甲賀市入りされることがわかっていたので、10月の上映はよいタイミングとなった。結果の数字としては、動員に大きく結びつくものではなかったが、媒体にたよらない工夫は今後も必要だろう。また、地域の老人クラブや、各種団体との連携も必要である。