かわら版-BULLETIN BOARD-

東京都 三鷹産業プラザ

東京都の三鷹産業プラザから実施報告が届きました。

東京都 三鷹産業プラザ チラシ
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実施概要

主催:株式会社まちづくり三鷹、三鷹コミュニティシネマを夢見る会、後援:三鷹市、三鷹商工会
開催日:平成23年9月25日(日)~9月26日(月)
上映作品:プログラムW―張込み 1回、黒い画集 あるサラリーマンの証言 1回、白い巨塔 1回、飢餓海峡 1回

担当者意見

今回は、「第2回三鷹コミュニティシネマ映画祭」として4日間開催した中、後半2日間で、優秀映画鑑賞推進事業の作品を上映した。
前半の2日間の1日目は、「三鷹コミュニティシネマを夢見る会セレクト」として、「押井守監督特集」で押井守監督のトークショーとアニメーション「機動警察パトレイバー 劇場版」「攻殻起動隊/GHOST IN THE SHELL」の上映を行った。押井守監督のトークショーがあることもあって、前売券の売れ行きも非常によく、満員となった。2日目は「三鷹オスカー、一日だけ、復活!!第2弾」として、ルイ・マル監督の「地下鉄ザジ」、ヤン・シュヴァルクマイエル監督の「アリス」を上映した。2日間とも平均年齢も今まで行った上映会の中で一番若く、30代が中心だった。
後半2日間の優秀映画鑑賞推進事業は例年平均年齢が60代と高く、今回も60代、70代の来場者が中心だった。どの作品も優秀映画に選ばれるだけあって、面白い作品であったし、当時の日本の様子や流行なども垣間見ることができ、興味深いものであったので、もっと若い人にも見ていただきたかったというのが感想である。しかし、若者たちは「モノクロ」というだけで拒否反応がある人も多いらしく、また、1960年代の日本映画を観ようと思うには相当のきっかけが必要である。小津安二郎監督作品や黒澤明監督作品など有名な作品であれば、それなりの集客が見込めるが、優れた作品であっても、それほど大衆に知られた作品でなければ、ターゲットの高齢者であっても今回のように、集客に苦戦することになる(定員150人中入場者数平均80人)。
優秀映画鑑賞推進事業が日本映画文化の更なる普及や映画リテラシーの向上を目的とするならば、昔の日本映画を見ることが「キャッチー」であるような「仕掛けづくり」が必要であると思う。
三鷹で優秀映画鑑賞推進事業に参加させていただき4回目となったが、5回目以降の作品の選定は仕掛けづくりも含め、「ノスタルジー」だけの対象だけでなく、「日本の持っている文化的財産の気づき」のきっかけになれるよう工夫したい。

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