かわら版-BULLETIN BOARD-

大分県 コンパルホール

大分県のコンパルホールから実施報告が届きました。

大分県 コンパルホール チラシ
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実施概要

主催:コンパルホール、後援:大分合同新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、エフエム大分、OCT大分ケーブルテレコム
開催日:平成23年11月17日(木)
上映作品:プログラムM―暁の脱走 1回、隠し砦の三悪人 1回、悪名 1回、雪之丞変化 1回

担当者意見

今回の上映会は眠っていた当館文化ホールの35ミリ映写機を利用した、良い上映会であった。
当初、500名収容可能な会場にどのくらいの入場者が見込めるか予想がつかず、貴重なフィルムを多くの方に鑑賞してもらうため、1本目は、大分市・由布市広域の受講生からなるコンパルホール養命大学での上映会を決定。受講生は60代から90代までで、年代的にはぴったりであった。この講座は1回の講座の参加費が300円と決まっている講座である。そのまま、一般上映も鑑賞もしていただけるように配慮した。
一般上映は、午後から3本の映画を500円で鑑賞できるといったものだったが、チケット代が安価なためか、当日までのチケットの販売数も予想以上であったが、当日の販売数が100枚を超えたことは、予想外でその反響の良さに驚いた。
特筆すべきことは、午後からの上映会は養命大学の受講生がそのまま残って鑑賞したのではなく、その8割以上が新たな観覧者であったことだ。
映写技師の方も大分県内のこのような映画上映会は1本につき、鑑賞者は数十名ということが多いが、今回のように100名を超えているのは初めて見た、という感想をいただいた。多くの方々に貴重なフィルムを鑑賞していただくのが目的であるこの事業にとっても成功だったと言えるのではないだろうか。
また、実行委員会の設立のために、有識者や興行組合の方々に声を掛けさせていただいたが、その結果、新たな地域との連携が生まれそうである。これまで、市内は郊外の開発が盛んで、市街地に閑散とした雰囲気があったが、今後は市内映画館と協力して、映画を通して地域の文化芸術の発展に貢献できるのではないかと考える。
鑑賞者からの反響は大きく、アンケートの結果、次回の開催を求める声ばかりであった。テレビの地デジ化など、映画館に通わなくても手軽に映画は鑑賞できるようになったが、「会場で観る良さを再確認した」「今の映画と違って品がある。新しく感じる」「昔を思い出した」など、かなりの高評価を得ている。
今回の上映は平日の木曜日であったため、学生等の若い世代を取り入れることが難しかった。このような古いフィルムから若者が学ぶことは多いと思うので、次回ではぜひ学生が見に来やすい日時に上映したい。今回の実行委員会には大学関係者もおり、今後、大学との連携も見込むことができるだろう。
次回は早めに会場を確保し、近隣の映画館と協力しながらシネマトークなどを盛り込み、さらに魅力的な上映会を開催して、皆さんに楽しんでいただきたいと思う。

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