お早よう

お早よう

1959年 松竹(大船)
カラー/スタンダード/モノラル/94分

解説

『東京物語』などで世界的に知られる小津安二郎監督による、子どもたちを主人公にした作品。東京郊外の新興住宅地を舞台に、テレビを買ってとねだり大人を困らせる子供たちと、近所付き合いの小さな波風にふり回される大人たちを描く。戦後の庶民生活を小津流に活写した作品で、とくに幼い兄弟のオナラのギャグが実に微笑ましい。ロー・アングルや端正な演出で知られる戦後の小津作品らしく、人物の巧みな出入りや、ほのぼのとした会話の妙などに独特の風格と軽快なテンポを感じさせる。青い空に緑の土手が映え、家具や生活雑貨、衣服などの計算されつくしたカラフルな色使いも目を楽しませる。

スタッフ

脚本
野田高悟
脚本・監督
小津安二郎
撮影
厚田雄春
照明
青松明
録音
妹尾芳三郎
音楽
黛敏郎
美術
浜田辰雄

出演者

福井平一郎
佐田啓二
有田節子
久我美子
林民子
三宅邦子
林敬太郎
笠智衆
原口きく江
杉村春子
林の長男 実
設楽幸嗣
  次男 勇
島津雅彦
大久保しげ
高橋とよ
福井加代子
沢村貞子
富沢汎
東野英治郎
富沢とよ子
長岡輝子
原口みつ江
三好栄子