1957年 東宝
カラー/シネマスコープ/モノラル/94分
『ジャンケン娘』(1955)、『ロマンス娘』(1956)に続く、美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの三人共演によるミュージカル。冒頭で、雪村が赤、江利が黄、美空が青の皿を手にして紹介があり、題名も「三(青)」「色(黄)」「娘(赤)」と色分けされる。原作は戦前から劇作家として活躍していた中野実。監督は時代劇、喜劇、若大将シリーズを含む現代劇など幅広いジャンルで東宝作品を支えた杉江敏男。日本の女性映画美術監督を代表する村木忍は、『君も出世ができる』を含むミュージカル映画でも名高い。女中をしている三人娘が三人の男性と結ばれる物語が、邦楽と洋楽、日本舞踊とダンス、着物と洋装を交えて描かれ、「狸御殿」シリーズとハリウッドミュージカル映画が融合したような、東宝スコープ第1回のシネマスコープサイズを生かした、カラフルで陽気な作品。