この広い空のどこかに

この広い空のどこかに

1954年 松竹
白黒/スタンダード/モノラル/109分

解説

どこにでもある町の酒屋。働き者の若主人と嫁いできたばかりのその妻。一緒に暮らすのは若主人にとって亡くなった父の後妻である義理の母と、その子供である妹と弟。気がかりは戦争で足を悪くして家に引きこもりがちな妹。そんな平凡な家族でおこるささやかな誤解と、やがて来る和解。人物の感情の流れを細やかに、かつ鮮やかにとらえたホーム・ドラマの名作。木下恵介監督の門下として前々年に監督デビューし、その後『人間の條件』(1959~61)や『怪談』(1964)などの大作により、世界的巨匠となった小林正樹監督による第四作目である。

スタッフ

脚本
楠田芳子
潤色
松山善太
監督
小林正樹
撮影
森田俊保
照明
豊島良三
録音
大野久男
音楽
木下忠司
美術
平高主計

出演者

若主人 良一
佐田啓二
妻 ひろ子
久我美子
妹 泰子
高峰秀子
弟 登
石浜朗
俊どん
大木実
妹 房子
小林トシ子
三井
田浦正巳
母 しげ
浦辺粂子
夏子
中北千枝子
近所の老婆
三好栄子
近所の人 今井
日守新一
信吉
内田良平