2011年 「キツツキと雨」製作委員会
カラー/アメリカン・ビスタ
ドルビーデジタル/128分
商業映画デビュー作の『南極料理人』(2009)で数々の賞を受賞した沖田修一監督の第2作。映画の撮影現場を舞台に、山間の村に突然現れた撮影隊とロケ地の人々との交流を軽妙に描いた心温まるコメディ。妻を亡くし、地元の林業で暮らす無骨な中年男が、ひょんなことからゾンビ映画の撮影に巻き込まれ、息子と同じ名前の気の弱い新人監督と交流するうち、スタッフの一員のように撮影に参加していく。監督も次第に演出力を発揮し、スタッフと村が一体となって映画作りに盛り上がっていく…。チェーンソーで木を切り倒すなど林業従事者の日常をリアルに演じた役所広司と、監督役の小栗旬との軽やかなコンビを中心に、古舘寛治、嶋田久作、伊武雅刀らが脇を固め、ベテラン俳優に扮した山﨑努が存在感を発揮。第24回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞。