1966年 日活
カラー/シネマスコープ/モノラル/82分
やくざ稼業から足を洗って恋人と結婚する決意をしていた青年が、敵対するヤクザに狙われ各地を転々とするが、ついに堪忍袋の緒が切れる…。前年にレコード発売された「東京流れ者」の作詞を手がけた川内康範が、原作と脚本を担当した歌謡アクション映画。渡世の義理から離れようと旅に生きる主人公を渡哲也が演じ、粋で武骨な“不死鳥の哲”を魅力的に体現した。ドラマの流れよりもシーンごとの色使いや様式性に重きを置いた大胆な鈴木清順監督の演出と美学が遺憾なく発揮され、海外での人気も高い代表作の一本となった。